The Figure in the Carpet

短編小説を読んだから、その感想を書いた

江戸川乱歩

江戸川乱歩 : 白昼夢

概要晩春の蒸し暑い日の午後、語り手の「私」は、どこまでもどこまでも真っ直ぐに続いている広い大通りを歩いていた。途中、道の真ん中では、お下げの女の子たちが輪になって「アップク、チキリキ、アッパッパア……アッパッパア……」と歌っていた。男の子たち…

江戸川乱歩 : 二癈人

概要 肉体に古傷をもつ男と心に古傷をもつ男が、ある冬の日、温泉場で同宿した。斎藤氏の顔には戦場で浴びた砲弾によって見るも無残な傷跡が刻まれていた。顔だけではなく身体にも刻印された古傷の痛みに悩まされていた斎藤氏は、それでも戦争での武勇伝を語…